治療の流れ
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1
診察・検査
まず、自覚している症状やお悩みをお聞きし、いくつか質問させていただいた後、お口の状態を確認いたします。
そして、デジタルX線撮影による検査を受けていただき、詳細なお口の状態を画像でチェックします。この画像からインプラント治療を行なう部位の骨密度を確認できるほか、インプラントを埋め込んだ場合の角度や深さなどをシミュレーションすることもできます。
また、画像を使うことでお口の状態を患者様ご自身の目で確認いただきながら治療計画の説明ができるため、治療内容を十分にご理解いただいたうえで治療を進めることが可能です。
検査の結果、インプラント治療を行なううえで顎の骨の量が少ないことが判明した場合には、手術を行なう前に人工骨を移植して骨を増やす処置(ソケットリフトなど)を行ないます。移植した人工骨と顎の骨が一体化して再生するまでは、約2~4ヵ月ほど待ちます。
step
2
手術
局所麻酔をした後、歯を失った部位の歯肉を切開し、顎の骨を削ってインプラントを埋め込みます。
次に、インプラントのヘッド部分を保護するキャップを取り付け、歯肉を縫合します。
手術は埋め入れる本数にもよりますが、約1時間半で終わります。
インプラントとその周囲の骨が結合するまでの期間には個人差がありますが、約1~3ヵ月ほどかかります。
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3
人工歯の
取り付け
インプラントと骨が強固に結合したことが確認できたら、歯肉を切開してインプラントを保護していたキャップを取り外します。
次に、キャップを外した部分に人工歯を取り付けるための土台となるパーツを取り付け、このパーツを歯肉の外に露出した状態で歯肉を縫合します。歯肉が治癒したら土台に人工歯を取り付けます。
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4
メンテナンス・
定期健診
インプラントを長く使い続けるためには、定期的にメンテナンスを受けることが重要です。メンテナンスでは、インプラントの破損や人工歯の緩み、インプラント周囲の炎症の有無などを確認します。
また、同時にインプラントの周りの歯の健康もチェックすることができます。
即時負荷インプラント(手術のその日に人工歯を取り付けられる治療)
通常のインプラント治療では、インプラントを埋め込んだ後、インプラントが顎の骨と結合するまで数ヵ月の期間をおいてから再度歯肉を切開して、インプラントに人工歯を取り付けます。人工歯を取り付けるまでに数ヵ月の結合期間が必要なことが、インプラント治療のデメリットと言われることがあります。
しかし近年では、歯科医療技術とインプラントシステムの品質向上により、患者様のお口や顎の骨、体の状態に問題がなければ、インプラントを埋め込んだその日に人工歯(仮歯)が取り付けることが可能になりました。この治療方法を「即時負荷インプラント」といいます。
メリットMerit
治療期間中、歯がない見た目を気にする必要がない
インプラントを埋め込んだその日から、治療部位で軽く噛むことができる
顎の骨との結合後に歯肉を切開する必要がなく、腫れや痛みなどの体の負担が少ない
二回歯肉を切開する必要がないため、治療期間を短縮することができ、通院回数も減る
治療を受けるための条件Conditions
インプラントを固定するための骨の硬さが規定値以上であること
インプラントを固定するための十分な骨量があること
重度の歯ぎしりなどインプラントに大きな刺激のかかるようなクセがないこと
適切な歯磨きなどのお口の衛生管理が続けられること
食事などの注意事項を守っていただけること