再生治療とは
人体の自己治癒力を活用することで、失われた歯肉や骨などの歯周組織を取り戻す治療方法、それが再生治療です。処置内容としては、患者様の血液から組織の再生能力がある細胞成分を濃縮させたものをつくり、歯周組織を再生させたい部位に補填するだけなので、患者様の体への負担は少なく、入院をする必要もありません。
この再生治療を行なうためには、設備だけでなく歯科医師の高い技術が必要であるため、残念ながら多くの歯科医院ではまだ治療を受けることができません。しかし、そう遠くない未来に、患者様にとって身近な治療方法になると私どもは感じています。
インプラント治療をご希望の方で、これまで長年入れ歯を使用されてきた患者様の場合、歯肉の下の顎の骨が痩せ細ってしまっていることがあります。
このような場合、そのままではインプラント治療ができませんが、当医院では再生治療によって素早く骨を増し、インプラント治療を行なうことができます。
デンタルチームジャパンが行う再生治療(歯科再生治療)とは
患者様がどんなにインプラント治療をしたくても、顎の骨が痩せていると、「インプラントに向いていない」と歯科医院によっては治療が断られる場合があります。
このような場合には、骨を増やす処置を行なうことでインプラント治療が可能になります。よくあるのは、人工骨や患者様自身の顎や腰の骨から削った骨を、骨量が足りない部位に移植することで骨を増やす方法です。
しかし、この方法は患者様の体への負担が大きく、人工骨を使う場合には感染症が起きる可能性もゼロではありません。
一方、医療技術の進歩により可能となった再生治療は、患者様ご自身の血液の自己治癒力を利用して骨を再生する方法であるため、感染や拒否反応の心配がありません。手術部位以外に傷を付ける必要もないため、体への負担が少なく済みます。
しかも他の方法と比較して短い期間で骨を再生することができます。
現在、この再生治療は、福岡では当院でしか受けることはできません。九州全体でも当院以外では、鹿児島と熊本にそれぞれ一医院しか受けられるところがないのが現状です。
歯科における再生治療は、最新の医療設備と高い医療技術を持ち、常に「患者様の立場にたった体に優しい医療」を最も重要な診療方針としている医院だからこそ提供できる医療だと自負しております。
再生治療ビフォーアフターイメージ
血液の中には、損傷した組織を再生・治癒させる成長因子を多く含んだ「血小板」という細胞成分が存在します。
血小板を人工的に濃縮させたものを「CGF(完全自己血液由来のフィブリンゲル)といいます。
患者様の血液から「CGF」をつくりだし、骨が薄い部分に補填することで骨の再生を促し、インプラント治療を可能にします。
治療の流れ
1. CGFをつくるために、注射を使って採血をする
2. ガラス製の採血管を遠心分離機(MEDIFUGE)にセットし、スタートさせる
3. 採血管を遠心分離機から出し、ピンセット等でCGFを取り出す
4. CGFの不要な部分を取り除いた状態 ※右画像は薄く伸ばした様子
このCGFを、骨を増やしたい部位に補填することで、骨を再生させることができます。